ブラジル・サンパウロ、サンパウロ鉄道「ルス駅」近隣での火災発生に伴う影響
現地時間2015年12月21日(月) 午後に発生したCPTM(サンパウロ鉄道)のルス(Luz)駅に隣接する「ポルトガル語博物館」の火災(22日に鎮火)により、CPTMの運行に影響が出ておりますのでご注意ください。
ルス駅は、CPTM7号線・11号線と、サンパウロ市を南北に走る地下鉄1号線・4号線の4線が乗り入れる主要駅のひとつ。
この4線のうち、7号線は同駅とバラ・フンダ駅間で、11号線はブラス駅間で運行を停止しております。
地下鉄は問題なく利用できますが、建物に直結する地上への出口は閉鎖されております。
現地の新聞・ニッケイ新聞によりますと、駅舎の一部に亀裂が入っているとのこと。
なお火災鎮火後に初期調査を行った聖州技術調査院(IPT)は、修復工事を行う必要があるとの見解を示しており、今後の運行状況などに注意が必要となります。
また12月23日付、現地メディアのG1によりますと、3日間の応急工事が行われるそうですが、その後の再開などはまだ未定とのことです。
今回、火災が発生した「ポルトガル語博物館」は、2006年3月21日に開設。
旅行サイト「トリップ・アドバイザー」ブラジル版が2015年に発表した「南米のミュージアム ベスト25」の5位にランクインした人気の博物館です。サンパウロ市の歴史的な建造物の一つであるルス駅に隣接しているとあって、観光スポットにもなっています。
なお火災が発生した日は休館日だったため、来場者や職員などに被害はありませんでしたが、消火活動を行った消防士1名が犠牲となりました。