ポーランド、LOT直行便に期待、訪問者数10万人台へ
ポーランド政府観光局は先ごろ、旅行会社や業界誌などを対象に都内で「第6回ポーランドの夕べ」を開催した。登壇した同観光局日本支局長のマリウシュ・ワタ氏は、2016年1月からLOTポーランド航空(LO)が成田/ワルシャワ線の運航を開始することに触れ、「LOと力を合わせてプロモーションなどをおこなう。日本各地でのセミナーや、FAMツアーなども実施していきたい」と意欲を示した。
LOは現在、アジア線では北京に就航しており、16年秋には仁川線を開設する予定も発表している。ワタ氏は、アジア路線が拡大することで「アジアでのポーランドの存在感が高まる」と喜びを述べた。近年のポーランドへの日本人訪問者数は年間5万人程度だが、LOの就航により16年は6万人から7万人程度をめざす。3年から4年後には10万人台にまで増やしたい考えだ。
同氏によれば、15年の日本人訪問者数は14年をわずかに上回る見込みで、1月から9月までの累計では前年比1%増で推移。10月には5年に1度のショパン国際ピアノ・コンクールが開催されたことから、さらに積み増しが期待できるとの見通しを語った。
同氏はそのほか、11月にパリで発生した同時多発テロ事件についても言及。ポーランド政府が難民の受け入れに制限を設けていることや、同国民の9割以上がスラブ系民族のカトリック教徒で大きな民族・宗教対立がない旨を語り、「ポーランドは欧州のなかでは安全な国の1つで、安心して訪れて欲しい」と参加者に呼びかけた。