主要49社、10月の海外旅行は5.5%減、17社が前年超え
観光庁が取りまとめた2015年10月の主要旅行会社49社の旅行取扱概況で、海外旅行の取扱額は前年比5.5%減の1895億7150万円となった。観光庁によると、円安などの影響により引き続き海外旅行需要が減少しており、特に欧州方面で落ち込みが顕著だという。募集型企画旅行は取扱額が10.6%減の610億6918万円、取扱人数は11.2%減の28万2387人となり、単価は0.7%増の21万6261円と微増した。
企業別で見ると、取扱額が最も高かったのはジェイティービー(JTB)グループ15社計で3.9%減の423億2920万円。2位はエイチ・アイ・エス(HIS)で2.3%減の285億5778万円、3位は阪急交通社グループ3社計で5.1%減の200億4819万円となり、上位3社の減少幅はいずれも1桁に留まった。
前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが128.3%増の8326万円と最も増加。このほか、JTBコーポレートセールス(JTBBWT)が32.7%増の65億8807万円、農協観光が27.8%増の11億9539万円、沖縄ツーリストが22.0%増の2億2997万円など、17社が前年を上回った。
なお、国内旅行の取扱額は10.7%増の4222億2073万円、外国人旅行は39.3%増の173億5057万円となり、合計は5.8%増の6291億4280万円だった。国内旅行と外国人旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)10月単月