カアナパリビーチホテル、「ハワイらしさ」訴求、日本人増に意欲
ハワイ・マウイ島のカアナパリビーチホテルはこのほど、ハワイ州観光局(HTJ)の協力のもと、都内で初めてのメディア向け懇親会を開催した。来日したセールス&マーケティング担当ディレクターのジョン・ホワイト氏は、1964年にオープンした同ホテルが、ハワイらしさを追求したサービスの提供などにより、ハワイ州から「最もハワイらしいホテル」に認定されている旨を説明。「ハワイらしさ」をフックに、日本人宿泊者の増加をめざしたい考えを示した。
同ホテルは空港から車で約45分の位置にあり、歩いて5分の距離にはショップやレストランの集まるウェラーズビレッジがある。ホテルの客室数は432室。客室面積は平均40平方メートルで、内装はハワイアン風で統一している。スタッフには勤続年数の長いベテランも多く、ホワイト氏は参加者に対し「シンプルだがアットホームな雰囲気で、セカンドハウスのようにくつろいでもらえる」とアピールした。
プレゼンテーションをおこなったアラカイ(ハワイ語で「リーダー」)&日本語アシスタントのミチヨ・アマンドソン氏は、他のホテルと差別化できる大きな目玉として、フラやウクレレ、ハワイ語会話、レイ作りなど、ハワイの伝統文化に関する多数のアクティビティを用意していることを強調。熱帯の木々が植えられた11エーカーにおよぶ中庭についても「フラやウクレレの練習に最適」とアピールした。
加えて今年からは中庭でのルアウショーを開始するなど、エンターテイメントなども拡充していることを説明。現時点での日本人の利用者は少ないながらも、これらの「ハワイらしさ」あふれるサービスで、リピーターを確保していく考えを示した。
ホワイト氏によれば、同ホテルの現在の利用者は、7割以上が米国本土からの旅行者で、以下はカナダ、オーストラリアなどが続く。15年の日本人利用者の割合は、全利用者の約2%にとどまるものの、ホワイト氏は「14年の1%からは増加している。来年は3%へと、毎年1%ずつでも日本人の割合を増やしていきたい」と説明し、「将来的には10%に」と意欲を示した。今後は家族連れ、カップル、シニアと幅広い層にアピールするという。