フィンエアー、16年は福岡線に期待-今年もサンタ招聘
フィンエアー(AY)は11月30日、フィンランド政府観光局の協力のもと、都内で旅行会社向けの「クリスマスパーティー2015」を開催した。AYが招聘したフィンランド・サンタクロース財団公認サンタクロースの来日にあわせたもの。冒頭で挨拶したAY日本支社営業総支配人の永原範昭氏は、2016年5月から週3便で運航する福岡/ヘルシンキ線について言及し、「これで日本/ヘルシンキ間は来年の夏期スケジュールからAYのみで週24便、日本航空とのコードシェアを合わせると週31便飛ぶことになる」と路線網の拡大を強調した。
永原氏によれば、福岡に就航した理由は「東名阪に次ぐ4番目の空港」であること。今後は広島から九州までの地域をターゲットに、需要を獲得していく考えだ。AYでは福岡線の予約を10月7日から開始しているが、先ごろのパリでの同時多発テロによる影響は「就航が来年5月なので、ない」という。
フィンランド政府観光局によると、14年の日本人宿泊数は前年比2%減の19万9600泊となったが、15年については1月から9月までの累計が10%増と大きく増加。特に9月はシルバーウィーク効果や、オーロラ関連商品の好調などにより、ヘルシンキの日本人宿泊数が40%増を記録したという。同局日本代表の能登重好氏は、15年の見込みに関しては「パリでのテロの影響は大きくはない」としながらも、パリと組み合わせたオーロラ関連ツアーなどもあることから、現時点での予測は難しいとした。
同局では現在、大手旅行会社やOTAと協力し、テロの影響を受けて落ち込むヨーロッパを盛り上げるための取り組みを検討しているという。能登氏は「回復に向けて動いているというムード作りが大事。具体的な内容は未定だが、今年中に開始する」と意欲を示した。そのほか、同局ではAYやフィンランド航空公団などと共同で実施する短期間の滞在プログラム「ストップオーバープロジェクト」や、フィンランドのサウナや森林でのセラピーなどをピーアールする「フィンリラックスプロジェクト」なども計画しており、16年の日本人宿泊数は20%増を目標としている。
なお、AYが招聘したサンタクロースは11月27日に成田空港に到着。来日は昨年に続き2年連続となる。AYでは1983年から継続的に「サンタクロースのオフィシャルエアライン」として、クリスマスシーズンにサンタクロースを招聘している。