エアアジアJ、新CEOに秦氏、スカイマーク前会長社長も経営参画
エアアジア・ジャパンは11月30日、12月1日付で取締役CEO(最高経営責任者)として、今年9月まで執行役員兼CFO(最高財務責任者)を務めていた秦修氏が就任すると発表した。代表取締役社長兼CEOの小田切義憲氏は退任し、今後は「アドバイザー」として経営への参画を継続するという。そのほか同日付で、代表取締役会長に前スカイマーク(BC)代表取締役会長の井出隆司氏、CFOに前BC代表取締役社長の有森正和氏が就任することも明らかにした。
エアアジア・ジャパンによれば、これらは「経営体制の強化」に向けたもの。秦氏はエアアジア・ジャパン入社前は、米国パソコン大手デルの日本法人でCFOを務めていた。井手氏と有森氏は今年9月に、それぞれBCの役職を退任したところ。エアアジア・ジャパンでは「小田切氏の尽力で航空運送事業許可を取得」したのち、現在は2016年4月からの運航開始に向けた新たな準備段階に入ったことから「実運航に関する経験が抱負で実績を持つ2人に期待して、バトンタッチした」という。
エアアジアグループCEOのトニー・フェルナンデス氏は「経営体制が強化されたエアアジア・ジャパンは、すべてのお客様に安全で快適な空の旅を提供してくれるものと確信している」とのコメントを発表。また、エアアジア・ジャパン取締役を務める楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏も「エアアジア・ジャパンの経営に大きく貢献いただける方々で、日本市場での成功を確信している」とコメントを寄せている。
エアアジア・ジャパンは今年10月、国土交通省から航空運送事業許可を取得するとともに、16年4月を目途に中部/新千歳、仙台、台北(桃園)線の3路線に就航する計画を発表したところ。