エジプト、カイロ、ギザの状況について(11、18現在)
2015年11月18日(水)、エジプトにおいて日本人マーケットに携わる旅行関連業者からなる「エジプト日本旅行業連盟」(JTUE: Japanese Travel Union of Egypt)のメンバー8社が、今年最後のカイロとギザの主要観光地の視察を行いました。その様子をご報告いたします。
■ 午前09:00 --- エジプト考古学博物館
開館と同時に大型の団体グループがいくつも入場。いつもと変わらぬ博物館の風景でした。
博物館敷地に入る前に荷物検査があり、建物に入る前にも同様に再度の検査があります。
中庭ではツアーのお客様たちが、楽しそうにグループ写真を撮っている様子が見られます。
博物館の建物が開館と同時に、団体のお客様たちが、次々と建物内に入っていきます。
また周辺では、今年の5月から始まっておりました旧政権与党ビルの解体作業がここにきて、急ピッチに進んでおります。お客様の後方に、ほぼ解体が終了したビルが見られます。
■ The Nile Ritz Carlton Hotel
博物館視察終了後、すぐ前にある「The Nile Ritz Carlton Hotel」を訪れました。
2015年11月14日にグランドオープンしたばかりのこのホテルは、1952年からこの場所にあったナイルヒルトンを12億5千万ポンドかけて大改修工事を行ったホテルです。
カイロのランドマーク的存在のこのホテルは、スイート50室を含む331部屋を有し、カイロの町の喧騒を一時忘れさせてくれます。ふんだんに花を使ったロビー回りに、スタンダードルームでも44平方メートルの広さを持つホテルの今日の占有率は、何と100%でした。国籍はアラブ、アメリカ、インドなどの多国籍だとのことです。
■ 一路、ギザへ
ホテル視察を終え、一路ギザに向かいました。
環状道路を下りたところで、右手に大エジプト博物館の工事風景が見られます。
当初2011年を目標に建設が始まった博物館ですが、現在の開館予定は2017年。
ピラミッド地区に入る前の道では、大きな鉄扉で道をほぼ封鎖する形で一台ずつの車両検査が行われているのも通常通りです。
■ 午前11:00 --- ギザのピラミッド
午前11:00ごろのピラミッドは、朝の団体ツアーの観光がちょうど終わったころでしょうか、静かで穏やかでした。
ロシア機墜落やパリでの悲惨な事件が嘘のようないつもの観光客の様子に、うれしくなります。
11月11日から20日まで、カイロオペラハウスで行われている「International Film Festival」。何と今回で第37回目だそうです。フィナーレの会場として使われるスフィンクス前の特設会場が準備中でした。
■ 13:30 --- モハメド・アリ・モスク
モハメド・アリ・モスク前には、大型バス一台と数台の小型バスがあるだけでした。
駐車場では、エジプト人以外の観光客を見かけることはありませんでした。
モスク地区に入る前に、警察犬を使用しての車両チェックが行われ、その後モスク入場の際には、荷物検査と金属探知機のチェックが行われます。
■ 14:00 --- ハンハリーリ市場
ハンハリーリ市場では、エリアに入る前に警察犬の車輛チェック。エリア内では要所要所に警察が配置されています。また、エリア入ってすぐに警察の詰所が新しく設置されておりました。
地元エジプト人の姿は多く見られましたが、残念ながら、観光客の姿はほとんどみられませんでした。
■ カイロ空港
JTUEメンバーがカイロ空港から出国した際の様子となります。
空港敷地に入るゲート直前には、道路に凹凸をつけ、スピードが出ないようになっています。また、道路の両横にフェンスを設置し、一台ずつしか通過できないようにし、検問をしやすくしています。
ターミナル前には24時間体制で、警察車が待機しています。出国の際には、建物に入るところで荷物検査と金属探知機による検査があります。
ロシア機墜落事故前には、その後は検査なく、チェックインして預け荷物を預けることができましたが、現在はカウンター前で、再度の荷物検査があり、厳重なチェックをしているそうです。
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ロシア機墜落事件、パリのテロ事件と、観光業には逆風が吹いておりますが、速やかな回復を願って、今はひたすら努力するのみかと思っております。
情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)、日本海外ツアーオペレーター協会