エジプト・ギザ、「リマイヤ広場」で発生した爆発事件後の状況
日本でも報道されておりますように、エジプト時間の2015年10月23日(金)未明、メリディアン・ピラミッド近くの「リマイヤ広場」において爆発事件が発生いたしました。
事件当日もギザ・ピラミッド等の観光地は定刻より通常通りに開場しており、交通も含めて特に影響は見られませんでした。
今回、JTUE加盟の6社にて現地視察を行ってまいりましたので、ここにご報告いたします。
皆様に現地の状況を理解していただくための助けになれば幸いです。
■ 事件発生場所:
大カイロ市ギザ地区リマイヤ広場の警察詰所近く。
メリディアン・ピラミッド・ホテルのそばにある広場で、ピラミッド、アレキサンドリア、ファイユーム、ダウンタウンなどへ向かう道路が分岐する大きな交差点になっています。
ギザ・ピラミッドのチケット売場からは走行距離で1km程度離れています。
■ 事件内容 (JTUEが現場近くで聞き取ったもの):
10月23日未明、上記広場に面した道路で不審物が発見されたため、爆弾処理班に出動を要請。
処理中に爆発し、作業をしていた警官1名が負傷。(日本では4名負傷との報道が多いようです)
この処理は全て適切に管理されて行われたため、周辺のホテルや交通における混乱はありませんでした。
参加者一同でリマイヤ広場周辺を歩いてみましたが、爆発の痕跡(焦げた後、窪み、コンクリートや敷石の破壊)などは一切見つけることはできませんでした。
■ ホテルの状況
メリディアン・ピラミッド・ホテルによると、23日当日も宿泊客には人的・物的にも観光の行程等にも全く影響は無く、現地10月25日時点では、キャンセルも出ていないそうです。ちなみに23~25日にかけての客室占有率は60~75%とのことでした。
爆風(衝撃波?)により、ホテルの建物には現場に近い側の一部の窓ガラスに被害がありました。もともとこのエリアはメキシコ料理のレストランのある場所ですが、改装中で営業をしていなかったため、ホテルのレストランの営業内容等に変更は変更等は発生しておりません。この場所以外にはホテルには全く被害は出ていないとのことです。
但し、そのままでは危険なため、割れたガラスを全てはずし、代わりにビニールを張った状態にあります。ホテルによりますと既に新しいガラスは発注済で、数日中にははめ込む予定とのことです。
なお、メリディアン・ピラミッド・ホテルでは、敷地への通路入口、そして玄関内外では警察が人や車の動きを監視しています。警察犬による車両のチェック、X線による荷物チェック、金属探知ゲートによるチェックも行われています。
情報提供:エジプト日本旅行業連盟 (JTUE)、日本海外ツアーオペレーター協会