タヒチ、MICEの取込強化、今後は単独でセミナー開催も
タヒチ観光局は日本市場において、MICEの取り込みを強化している。このほど開催した「タヒチ・ジャパンミッション」で同局インターナショナルオペレーションディレクターのジーナ・バントン氏は、「ハワイなどのように何千人規模の大型団体を受け入れることは難しいが、少人数だからこそハイエンドで忘れられない体験を提供することができる」とアピールした。
同局ではメインターゲットとなるレジャーの取り込みに加え、新たなターゲットとして3年前からMICEの取り込みを強化しているところ。現時点ではMICEの占める割合は小さいが、バントン氏は「レジャーと同様にポテンシャルは高い。長期的にプロモーションをおこなっていく」と説明した。
同局ではこれまで、MICEに関するセミナーへの出展やMICEに特化したFAMツアーを実施。今後はタヒチ観光局単独でのMICEセミナーの開催を視野に入れているほか、継続してFAMツアーを実施していく考えだ。
また、今回のジャパン・ミッションでも、同局でMICEを担当する岩本久美氏がMICEのディスティネーションとしてのタヒチの魅力を説明。多くの人が憧れる高級リゾート地であること、1年を通して温暖な気候であること、予算やグループの規模に合わせて宿泊施設を丸ごと貸し切るなど柔軟な対応ができること、タヒチアンダンスなどの独自の文化を楽しめることなどを紹介した。バントン氏も「島ごと貸し切るなど、一生の思い出に残る体験が楽しめる」とアピールした。
一方、日本人訪問者のうち多くの割合を占めるレジャー需要の獲得に向けては、来年に全世界を対象にタヒチのブランディングを強化するプロモーションを実施する。同局では14年にブランドロゴを刷新しており、バントン氏は「日本には水上バンガローやボラボラ島をイメージする人が多いが、タヒチアンダンスをはじめとする伝統文化など、色々な楽しみ方がある」と訴えた。プロモーションの詳細については、今後発表する計画だ。