9月出国者数は0.3%増、大型連休で16ヶ月ぶりの増加
日本政府観光局(JNTO)によると、9月の日本人出国者数(推計値)は6年ぶりのシルバーウィークにより前年比0.3%増の152万6000人となり、2014年5月以来16ヶ月ぶりに前年を上回った。1月から9月までの累計は4.9%減の1211万4100人。
10月21日の定例会見で観光庁長官の田村明比古氏は、16ヶ月ぶりの前年比増について「やはりシルバーウィークの影響は大きかった」とコメント。その上で「為替の状況や消費の動向などを見れば、強気になれる環境ではないが、まとまった休暇ができれば、依然として海外旅行は有力な選択肢となる」との見方を示した。今後に取り組むべき課題としては、休暇制度のあり方の検討、消費者への経済的な安心感の提供、旅行コストの低廉化、旅行商品の魅力向上などを挙げ、「どれも大変だが、観光産業が早急に努力すべきことは、安くて良い商品を提供すること」と語った。
なお、訪日外客数は9月単月では46.7%増の161万2300人、1月から9月までの累計では48.8%増の1448万7600人となった。