16年は"逆打ち"とアート 四国ツー創造機構が東京で商談会

 愛媛、香川、高知、徳島の四国4県やJR四国などで構成する四国ツーリズム創造機構が主催する四国観光商談会がこのほど、東京・新橋の第一ホテル東京で開かれた。都内の旅行会社やメディア関係者ら多数が出席した。

 機構の真鍋省二・事業推進本部長は冒頭のあいさつで「四国は日本の原風景に触れる心の旅の提供を目指しています。2016年の四国は瀬戸内国際芸術祭と逆打ち遍路の年です。これらを加えた商品造成をお願いします」と要請した。

 個別商談会を前に各県担当者が、それぞれ見どころやトピックスを紹介した。徳島県は阿波おどり会館で阿波おどりが定期上演されていることや、春と秋に阿波おどりの特別イベントが開かれるなど、本番の夏以外にも楽しめること、宿泊先への出張にも応じるケースがあることなどを詳しく紹介した。

 香川県は16年3-10月の100日間、瀬戸内の12の島と2つの港を主な会場に瀬戸内国際芸術祭2016を開催することを紹介。国内外から200組のアーティストが参加する国際イベントで、今回から公式ウェブサイトを5カ国対応にするなど、海外からの集客にも力を入れる。

 愛媛県は羽田-松山に毎日24便が運航していることなど四国内でも際立ったアクセスの良さをアピールしながら、合わせて「えひめいやしの南予博2016」(16年3月26日-11月20日)を紹介した。

 明治維新150年の18年に「坂本龍馬記念館」新館をオープンさせると発表したのは高知県。鹿児島、山口、高知、佐賀の4県が観光連携とした「平成の薩長土肥連合」の結成など、18年に向けて、高知県への注目を呼びかけた。

 JR四国は観光列車「アンパンマン列車」をリニューアルし、16年3月から運転を開始することなどを説明した。

 (15/10/19)


情報提供:トラベルニュース社