主要49社、8月の国内は6.4%増、外国人は7割増

  • 2015年10月18日

 観光庁が取りまとめた2015年8月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.4%増の4806億6482万円となった。観光庁によると、引き続き関西と北陸方面が好調に推移しているという。外国人旅行は訪日ビザの取得要件が緩和された東南アジアに加え、東アジアからの訪問者数が増加していることから、68.4%増の135億7012万円となった。

 国内旅行の取扱額を企業別で見ると、海外旅行と同様にジェイティービー(JTB)グループ15社計が7.7%増の1254億5203万円と1位に。2位は楽天で17.1%増の528億7312万円、3位はKNT-CTホールディングス8社計で0.1%増の351億7238万円となった。

 前年からの伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベル(JTBGMT)が152.1%増の1億7740万円と大幅に増加。取扱額が10億円を超える企業ではJTBコーポレートセールス(JTBBWT)が26.8%増の85億4082万円、楽天が17.1%増の528億7312万円、JTB西日本が16.4%増の108億2494万円などとなった。

 外国人旅行の取扱額についても、最も高かったのはJTBグループ15社計で76.5%増の56億6960万円。次いで、日本旅行が66.4%増の26億5464万円、エイチ・アイ・エス(HIS)が84.2%増の18億9935万円となった。

 伸び率を見ると、JTB九州が337.6%増の2億1227万円と最も増加。このほか、取扱額が1億円以上の企業ではJTBBWTが171.5%増の6億9575万円、阪急交通社グループ3社計が119.7%増の1億3128万円などとなった。

 募集型企画旅行に関しては、国内旅行は取扱額が1.4%増の1354億9371万円、取扱人数が3.2%減の420万9086人で、単価は4.7%増の3万2191円。一方、外国人旅行は取扱人数が69.9%増の2万8999人となったものの、取扱額が52.9%増の4億5944万円に留まり、単価は10.0%減の1万5843円だった。

 なお、海外旅行の取扱額は13.6%減の2189億1747万円となり、合計は前年並みの7131億5240万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
8月単月