イースター航空、10月末に関空/釜山線と那覇/仁川線開設
イースター航空(ZE)は10月26日から、関空/釜山線に就航する。関係国政府の認可取得が条件で、1日1便で運航する予定。ZEは関空/仁川線を1日2便で運航しており、今回の就航により関空/韓国間は週21便となる。運航機材はボーイングB737-800型機で、全席エコノミークラスの189席。
ZE大阪支店によると、釜山線の就航は増加する訪日需要を受けたもの。関空/仁川線のロードファクターは平均92%以上で推移しており、釜山線についても十分な需要が見込めるとの考えだ。仁川線は仁川発の訪日需要が5割から6割、日本発の海外旅行需要が4割から5割の比率で推移。釜山線については関空を夕方発にすることでさらなる訪日需要が見込めるとの考えで、訪日需要は全体の6割から7割を予想する。
また、日本発の需要については旅行会社経由で取り込みをはかる。ZEの日本発航空券は6割から7割が旅行会社経由の販売であるといい、引き続き旅行会社との関係強化をめざす。旅行会社向けの運賃も設定しており、釜山線就航当初は関空と釜山の単純往復のみだが、将来的には仁川線と組み合わせた周遊運賃の設定も検討しているという。
新関西国際空港によると、関空/釜山線はLCCではピーチ・アビエーション(MM)、エアプサン(BX)、ジンエアー(LJ)、チェジュ航空(7C)の4社が運航している。ZEはこうした競合に対し、顧客サービスを強化し「脱LCC化をめざす」ことで差別化をはかっていく考えだ。例えば、機内預け手荷物は20キログラムまでとしており、復路の便を無料で変更できる運賃の設定や、優先搭乗サービスなどを提供しているという。
また、同社は10月29日、那覇/仁川線を週4便で開設する。運航機材は関空/釜山線と同様で、エコノミークラス189席のボーイングB737-800型機。主なターゲットは訪日客だが、日本発についても平日で10席、土日祝日で20席程度を確保し、海外旅行の需要の取り込みもはかっていく。
2路線の運航スケジュールは以下の通り。
▽ZE 新規路線運航スケジュール
・関空/釜山線(10月26日~)
ZE914便 KIX 16時00分発/PUS 17時30分着(月・土・日)
ZE914便 KIX 16時00分発/PUS 17時35分着(火・水・木・金)
ZE913便 PUS 12時00分発/KIX 13時30分着(月・火・木)
ZE913便 PUS 13時00分発/KIX 14時30分着(水・金)
ZE913便 PUS 13時30分発/KIX 15時00分着(土・日)
・那覇/仁川線 運航スケジュール(10月29日~)
ZE631便 ICN 11時30分発/OKA 14時00分着(月・火・木・金・日)
ZE632便 OKA 14時50分発/ICN 16時55分着(月)
ZE632便 OKA 14時50分発/ICN 16時50分着(火・木・金・日)
※ZE632便の日曜日は16年1月から3月26日まで、OKA発15時30分、ICN着18時05分で運航する