イギリス、イギリス国内におけるシリア難民の動きと受け入れ策、並びのその影響について
中東地域の不安定な情勢により、海を越えてシリアからヨーロッパ大陸に押し寄せてきた多数の難民の受け入れについて、EU各国が対応に苦慮しているというニュースが毎日報道されております。
現在イギリス国内では、他のヨーロッパの国々で見られるような難民に関わる混乱は見られません。
しかしながら、ドーバー海峡付近で若干の影響が見られます。
先日、フランス側のユーロトンネルの入口・カレー(Calais)では、フェンスを破りトンネル内に侵入しようとした難民の影響により、ユーロスターに大きな遅れが出ました。
彼らは、ヨーロッパ大陸を経由して最終居住地としてイギリスを希望している難民の方々とのこと。そのような状況においても、イギリス政府はシリアからヨーロッパ大陸を通って来た難民の受け入れはしない見込みです。代わりにキャメロン首相は、2020年までにシリアからの難民2万人を受け入れることを発表しました。
5年間の国内滞在を許可し、労働許可も与えられ、幼い子供や孤児については特に優先的に受け入れるということのようですが、各野党ともに人道的な立場から難民の受け入れには賛成しているものの、安全上や予算上の問題が山積しているのが現状のようです。
今後、また新しい情報が入りましたら、随時、お知らせいたします。
なお、しばらくのあいだ、ユーロスターを使ってイギリス~フランス間の移動をご予定の方は、ご出発前にインターネット等で当日の運行状況をお調べいただくことをおすすめいたします。
(写真は、ユーロスターの発着駅「ロンドン・セントパンクラス駅」)
※ユーロスターの運行状況は、下記サイトにてご確認いただけます。
http://www.eurostar.com/uk-en/travel-information/service-information/rtti#/dep/7015400/7015400