外務省、バングラ全土の安全度をレベル2に-邦人殺害で

  • 2015年10月6日

 外務省はこのほど、バングラデシュの安全情報について、チッタゴン丘陵地帯を除くすべての地域をレベル1の注意喚起からレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」に引き上げた。チッタゴン丘陵地帯については現行のレベル2を継続するため、同国全土をレベル2に指定したことになる。10月3日に北西部のロングプール県で、リキシャに乗車していた邦人男性が、オートバイに乗った者に拳銃で撃たれて殺害された事件を受けての措置。同事件についてはイスラム過激派組織のISILを名乗る組織が犯行声明を発出している。

 同省によれば、9月28日には首都のダッカ市内において、イタリア人男性がオートバイに乗った者に拳銃で撃たれて殺害される事件が発生しており、この時も「ISILバングラデシュ」を称する組織が犯行声明を発出している。同組織は一連の声明で外国人に対するさらなる攻撃の可能性を示唆しており、外務省では今後も同様の事件が発生する可能性を否定できないとしている。