メキシコ・オアハカ、オアハカの「死者の日」
2015年10月の終わりには、メキシコ人にとってとても大切な行事のひとつ「死者の日」があります。死者の日の伝統は、メキシコ郷土料理と同様にユネスコの世界無形遺産にも指定されています。
オアハカは、伝統的な死者の日の過ごし方が残る町のひとつです。
各家庭では祭壇(Altar)を設え、季節のフルーツや死者の日のパン、故人の好物などのお供え(Ofrenda)と一緒に飾りつけます。また、墓地ではお墓をセンパソチル(マリーゴールド)やケイトウを中心に沢山の花で豪華に飾り立て、10月31日の夜は蝋燭をともして、明け方まで死者と共に過ごします。
オアハカの中心部では、色々な地方の祭壇の展示や芸術的な砂絵、ガイコツ人形のディスプレイが並び、近郊の村の墓地ではお墓の飾り付けコンテストも開催されます。
死者の日によそのお宅にお邪魔すると、タマルとパンとチョコラテが振る舞われます。
オアハカの死者の日のパンは、聖人の顔がパンに突き刺さっている独特のもの。これを温かいチョコラテに浸して食べるのがオアハケーニョのお気に入りです。
街はフェイスペイントを施した即席骸骨で溢れかえります。また各町内では仮装コンテストが行われ、明るく盛り上がる死者の日のオアハカ。文字だけでは伝えられない楽しさと深さがあります。
ぜひオアハカの死者の日を体験してみてください。