ツーリズムEXPO開会式、田川氏「交流大国実現へ」
今年で2回目となる国内最大の旅行博覧会「ツーリズムEXPOジャパン2015」が9月24日に開幕し、25日午前に東京ビッグサイトの国際会議場で開会式が開催された。式には主催者側から日本観光振興協会会長(日観振)の山口範雄氏と日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏、来賓として国土交通省副大臣の西村明宏氏とこのほど観光庁長官に就任した田村明比古氏が登壇。来日した海外の観光大臣などと一緒に、27日まで繰り広げられるツーリズムEXPOの成功を祈念した。
主催者を代表して挨拶した実行委員長で日本旅行業協会(JATA)会長の田川博己氏は、今回のツーリズムEXPOでは海外旅行のさらなる拡大、国内旅行の地域色の強化、訪日旅行での産業間連携、国際フォーラムの拡充などに向け「大きな挑戦を試みた」と説明。来年以降のさらなる飛躍を見据え、同イベントが「交流を成長戦略とする交流大国の実現」に資することを期待するともに、出席者には「世界最大級から名実ともに“世界最大”となるよう、お力添えをお願いしたい」と要望した。
来賓として祝辞を述べた国土交通省副大臣の西村明宏氏は「観光は日本の成長戦略の柱」と改めて強調し、訪日旅行や国内旅行、双方向交流の重要性を説明。「ツーリズムEXPOの開催はこれらの促進につながる」と述べ、出席者には「1つでも多くのプログラムに参加し、交流拡大促進の契機としてほしい」と呼びかけた。
開会式ではその後、田川氏、西村氏、田村氏、日本政府観光局(JNTO)理事長の松山良一氏、国連世界観光機関(UNWTO)理事兼アジア太平洋部長のスー・ジン氏など国内外の要人17人によるテープカットを実施。山口氏の合図でテープにはさみを入れ、4日間の成功を祈念した。また、開会式の終了後には世界観光倫理委員会議長のパスカル・ラミー氏が「旅と文化」と題した基調講演をおこなった。
「ツーリズムEXPOジャパン2015」には141の国と地域、47都道府県から、前回を上回る1161の企業と団体が参加。「動く。感じる。旅になる。」をキャッチフレーズに、東京ビッグサイト東展示棟の5ホールを貸し切って展示会、商談会、フォーラム、顕彰事業などをおこなう。