シルバーウィーク国際線、関空・中部ともに中国が最多-訪日需要で
新関西国際空港と中部国際空港はこのほど、2015年のシルバーウィーク期間の関空と中部の国際線予約の推計値をそれぞれ発表した。対象期間は関空が9月18日から23日までの6日間で、中部は18日から27日までの10日間。この時期のシルバーウィークは6年ぶりとなるため前回からの伸び率は発表していないが、総旅客数は関空が29万6000人、中部が13万3300人に達する見込みとなった。
関空はゴールデンウィーク期間(4月24日~5月6日)と比べて、1日あたりの総旅客数が15%増と大きく伸長。同社ではインバウンド需要が増加し、5月に比べて就航便数が増えたことが要因と見ている。出発旅客数は15万200人で、到着旅客数は14万5900人。出入国のピークは出発が9月20日で2万9500人、到着は9月23日で2万9300人と予測した。
出発旅客を方面別で見ると、中国が3万900人と全体の20.6%を占め1位に。1月から6月までの出入国者数統計では、関空における中国人の入国者数が前年比152%増と大幅に伸長していることから、同空港では正確な数字は発表していないものの「インバウンド需要が高い割合を占めている」との見方を示している。2位は韓国が2万9700人、3位は台湾が2万2800人。6年前の前回のシルバーウィークと比較すると「前回は日本人に人気の国が上位を占めていたが、今年はインバウンド需要がベースになっている」という。
中部もゴールデンウィーク期間(2015年4月28日~5月6日)と比べて、1日あたりの総旅客数が11.8%増と大きく増加。関空と同様、5月以降に就航便数が増えたことが要因との考えで、中国路線については5月時点では週296便だったが、シルバーウィーク時点では週335便に増加する予定となっている。出発旅客数は6万400人で、到着旅客数は7万2900人。出入国のピークは出発が9月19日で9600人、到着は関空と同じく23日で9700人となる見込みだ。
方面別で出発旅客で最も大きなシェアを占めたのは中国の1万2800人。次いで、東南アジアが1万600人、北米・ビーチリゾートが9200人となった。中部によると6年前のシルバーウィークでは1位が韓国、2位が中国、3位は東南アジアで、近年の旺盛なインバウンド需要が中国を1位に上昇させたとの見方を示している。