7月出国者数は6.7%減の132万人-久保長官、韓国の回復に期待

  • 2015年8月19日

 日本政府観光局(JNTO)によると、2015年7月の出国日本人数(推計値)は前年比6.7%減の132万人となった。一方、訪日外客数は51.0%増の191万8400人。出国日本人数は訪日外客数を4ヶ月連続で下回る結果となった。出国日本人数の1月から7月までの累計は、5.1%減の894万4500人だった。

 8月19日の定例会見で、観光庁長官の久保成人氏は「アウトバウンドは厳しい状況にある」と語り、韓国、中国への日本人旅行者数の減少が全体の数字が伸び悩んでいる要因と指摘。特に韓国については中東呼吸器症候群(MERS)の影響が大きいと話した。ただし、韓国政府がMERSの事実上の終息を宣言したことで「韓国への旅行は今後変わってくるだろう」とし、韓国の回復がアウトバウンドに良い効果をもたらすことに期待を示した。