東武鉄道、約50年ぶりのSL運行、17年度に鬼怒川線で
東武鉄道は2017年度、北海道旅客鉄道(JR北海道)が所有する蒸気機関車「C11形207号機」を借り受け、東武鬼怒川線で運行を開始する。東武グループの「中期経営計画2014~2016」で掲げる、「日光・鬼怒川地区等沿線観光地の活力創出」の一環としておこなうもの。東武鉄道が蒸気機関車を運行するのは、1966年に佐野線を運休して以来、約50年ぶりとなる。運行区間は東武鬼怒川線の下今市駅から鬼怒川温泉駅の約12.4キロメートル。
今回使用するC11形207号機は、41年12月に日立製作所笠戸工場で製造されたもので、JR北海道が運行したのち74年に廃車。その後、2000年から動態保存されていた。東武鉄道が1945年に導入し63年まで運行していた「C11形2号機」と同型機だという。