スリランカ航空、独立50周年のモルディブに注力、利便性強調
スリランカ航空(UL)はこのほど旅行会社向けのセミナーを開催し、7月26日に独立50周年を迎えたモルディブの送客に、改めて注力する姿勢を示した。ULは現在、成田/コロンボ線を週4便で運航し、マーレへの送客をおこなっているところ。
日本総代理店(GSA)のレジェンドリーグスで旅客営業本部長を務める川﨑恵一氏は、ULがマーレ行き便を最も多く運航している航空会社であることを説明し、「最速で便利と自負している」と強調。今年の10月からは観光客向けに成田の出発時間を前倒しし、マーレへの到着時間を1時間半程度早めたこと、昨年の12月には同じワンワールドのメンバーである日本航空(JL)とのコードシェアを拡充し、関西発や中部発の利用者の利便性を向上させたことなどをアピールした。
来賓として挨拶した駐日モルディブ大使のアハメド・カリール氏は、「独立50周年を記念して再び認知度の向上をはかりたい」と述べ、今年はこれまで以上にメディアへの露出に注力していることを説明。今夏にはファムツアーも計画していることを明らかにした。同大使館の副島一弘氏によれば、今年はテレビ番組制作への協力を昨年以上に強化する考えで、目標は20本以上。近年は3万5000人から4万人までの間で推移している年間の日本人旅行者数については「4万3000人から4万5000人ぐらいに」引き上げたいという。
なお、この日のセミナーでULは、4年半にわたり日本支社長を務めていたダンミカ・クラトゥンガ氏が7月末で退任することを発表した。クラトゥンガ氏はこれまでの関係者の協力に謝意を述べるとともに「モルディブはスリランカから週30便以上を運航している重要なデスティネーション」と強調し、今後の協力についても要望した。同氏は退任後、サウジアラビア地区支配人に就任する予定。
新たな日本支社長には、スリランカ地区セールスマネージャーなどを歴任したファウザン・ファレイド氏が就任。続いて挨拶したファレイド氏も「ULにとってモルディブはもう1つのホーム」と述べ、今後の注力を約束した語った。