上海吉祥航空、8月6日から羽田/上海線開設-9月に中部計画も
上海吉祥航空(HO)は8月6日、羽田/上海(浦東)線を開設する。週3便で運航する予定だ。日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けたもので、定期便の開設は那覇、関空、福岡に続く4都市目。
HOによると、主なターゲットは中国発の訪日客で、全体の85%から90%が訪日客となる予想だ。同社日本支店長の董蔚氏によると、羽田線の予約状況は好調で、ロードファクターは約9割を見込む。今後は日中間の航空当局間の協議次第ではあるが、可能であれば昼間時間帯のスロットを活用し、増便したい考えだ。
また、HO総裁の趙宏亮氏は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、かねてより羽田路線の開設を熱望していた。既存の大阪路線と合わせて、羽田就航により東京/大阪のゴールデンルートの両端に路線を確保することができた」とコメント。HOによると、羽田線の単純往復に加え、羽田線と関空線を組み合わせた利用方法も提案したい考えだ。
今後はJETROの支援を受け、他都市へのさらなる新規路線の開拓をはかる。董氏によると、9月に福州/上海/中部線を計画しており、今冬には上海と北海道を結ぶ路線も開設したい考え。北海道の空港は札幌、函館、旭川などを検討中とした。さらに、同氏は「中国内陸部から上海経由で日本の地方都市に飛ばしたい」とし、2020年までに日本/中国線を10路線から15路線まで拡大したいと語った。
羽田線の運航機材はエアバスA320型機で、ビジネスクラス8席、エコノミークラス150席の計158席。HOでは15年8月時点でA320型機を45機保有しており、今年末までにはさらにA321型機を3機、A320型機を2機投入する予定。これにより、保有機材数は最大50機となる見込みだ。
なお、HOでは路線開設を記念した割引セールを実施。8月6日から20日のフライトについて、往復で税別699人民元(約1万3926円)の特別運賃を設定した。また、上海発関空行きで日本を訪れ、羽田発上海行きで帰国する場合、2区間の航空券を合計税別999人民元(約1万9900円)で購入できる。
羽田線の詳細なスケジュールは以下の通り。
▽羽田/上海線 運航スケジュール(8月6日~)
HO1386便 HND 01時50分発/PVG 03時40分着(月、水、金)
HO1385便 PVG 20時50分発/HND 01時00分着※翌日(日、火、木)