LCC各社、お盆の予約率は国際線好調-新興はソラシド
国内LCC各社が7月31日付けで発表した2015年お盆休み期間(15年8月7日~16日)の予約状況で、ピーチ・アビエーション(MM)、バニラエア(JW)、ジェットスター・ジャパン(GK)の3社の国際線の予約率は、いずれも90%前後となった。最も予約率が高かったのは今年から国際線の運航を開始したGKで90.5%。MMとJWは、座席数をそれぞれ前年比35%以上、50%以上に大きく伸ばし、予約率も向上した。
国内線については各社ともに国際線の予約率を下回った。昨年8月に国際線のみで運航を開始した春秋航空日本(IJ)は、最も低い65.5%で、1.9ポイント減。MMは80.4%で前年から6.0ポイント増加した。JWは国際線とほぼ同水準の87.2%で、4社のなかでは最も高い予約率となったが、3.5ポイント減に。他社を大きく上回る規模の座席数を提供しているGKは、微増ながら69.1%にとどまったが、間際の購入により今後も予約率は伸びるとの見方を示している。
スカイマーク(BC)、エア・ドゥ(HD)、ソラシドエア(6J)、スターフライヤー(7G)、フジドリームエアラインズ(JH)の新興航空会社5社は、いずれも国内線のみの運航。6Jのみ80%を超えたが、その他の3社はいずれも70%程度にとどまった。6Jは予約率の伸びに関しても12.1ポイント増でトップ。早い時期から割引運賃を設定したことなどにより予約率は24.2%増となり、座席数の5.6%増を大きく上回った。
BCと7Gはともに座席数を減らしたものの、予約率も減少。HDは夏ダイヤから割引運賃の体系を見直し、75日前や60日前からの予約を可能にしたことが奏功し、予約率を2.8ポイント増加した。JHは座席数を1割増やした一方で予約数は前年割れとなり、予約率は8.9ポイントの減となった。