エアアジアX、10月1日から週4便で新千歳線-旅行会社重視
エアアジアX(D7)は10月1日から、週4便で新千歳/クアラルンプール線の直行便の運航を開始する。日本の就航地としては成田、羽田、関空に次ぎ4ヶ所目となる。北海道/マレーシア間については、過去にマレーシア航空(MH)がチャーター便を運航した実績があるが、定期便の就航は今回が初めて。使用機材はエアバスA330型機で、ビジネスクラス12席を含む全377席。主な利用者はマレーシアなどからの訪日外国人旅行者となる見通し。
本誌の取材に応えた、D7のCEO代理を務めるベンジャミン・イスマイル氏によれば、新千歳への就航は約1年前から計画し、半年前から具体的な取り組みを開始。「冬の雪だけでなく、夏のラベンダーなども魅力的。アジアからの旅行者にとっては夢のような旅行地で、戦略的に重視していた」という。日本発の需要は4分1程度を見込むという。
イスマイル氏は、就航地が東京や大阪のような大都市ではないことを踏まえて、同路線の販売チャネルについては、旅行会社を重視していく考えを明示。既にD7の販売チームが北海道入りし、主要な旅行会社とツアーの造成や、販売およびシステム連携に向けた協議を進めていると説明した。エアアジアグループは日本市場での販売チャネルの目安として、ウェブサイト8割に対し旅行会社2割の比率を示しているが、「旅行会社は2割以上に引き上げていく」という。
イスマイル氏はそのほか、日本の第5、第6の就航候補地として「現時点で具体的な動きはない」としながらも、福岡や中部などを示唆した。中部/クアラルンプール線については、2014年10月に就航した直後の15年2月に運休したところ。ただし、新生エアアジア・ジャパンがこのほど、16年春に中部からの運航を開始する計画を発表していることから、早期の運航再開も考えられる。
新千歳/クアラルンプール線の販売は7月28日に開始し、8月2日までは発売記念運賃として、エコノミークラスは片道9900円から、ビジネスクラスは片道3万8000円から提供する。対象搭乗期間は10月1日から16年8月31日までとする。
▽D7、新千歳/クアラルンプール線スケジュール(10月1日~)
D7 550便 KUL 23時35分発/CTS 08時10分着※翌日(火、木、土、日)
D7 551便 CTS 09時20分発/KUL 17時00分着(月、水、金、日)