主要49社、5月の国内旅行は8.6%増-外国人旅行は5割増

  • 2015年7月26日

 観光庁が取りまとめた2015年5月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比8.6%増の3717億5889万円となった。観光庁によると、関西方面と北陸方面が好調に推移しているという。外国人旅行はビザ取得要件の緩和したことにより東南アジアからの訪日旅行者が増加していることなどから、45.4%増の150億7221万円となった。

 国内旅行を企業別で見ると、取扱額で最も高かったのはジェイティービー(JTB)グループ15社計で10.4%増の924億3521万円。このほか、楽天が17.8%増の348億5001万円、KNT-CTホールディングス8社計が5.5%増の335億4574万円などと続いた。

 伸び率では、JTBグローバルマーケティング&トラベルが281.7%増の1億4960万円と大きく伸びた。取扱高が10億円を超える企業では、エイチ・アイ・エス(HIS)が26.3%増の41億3152万円、JTB中部が20.8%増の90億8010万円、楽天が17.8%増の348億5001万円などとなった。

 外国人旅行については、取扱額は国内旅行と同様にJTBグループ15社計が53.7%増の74億3709万円と1位。2位は日本旅行で31.7%増の22億9937万円、3位はHISで98.1%増の20億3847万円だった。

 伸び率を見ると、エムオーツーリストが556.1%増の665万円と大幅に増加。取扱額が1億円以上の企業ではHISが98.1%増の20億3847万円、名鉄観光サービスが81.8%増の1億7071万円、楽天が72.6%増の4億2585万円となった。

 募集型企画旅行では、国内旅行は取扱額が9.1%増の824億9759万円、取扱人数は1.1%増の275万5092人で、単価は8.0%増の2万9943円と増加。一方、外国人旅行については、取扱額が43.9%増の6億28万円、取扱人数が62.4%増の3万5936人と前年を上回ったものの、単価は11.4%減1万6704円だった。

 なお、海外旅行の取扱額は9.2%減の1552億6592万円で、合計は3.5%増の5420億9702万円。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※3月までは50社を対象としていたが、東武トラベルとトップツアーが15年4月1日合併したことにより49社となった

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
5月単月