マリオットがMICE企画支援サイト、事例を紹介-専用アプリも
マリオット・インターナショナルはこのほど、会議やイベントといったMICEを企画する際のアイディアなどを提供するウェブサイト「Meetings Imagined.com」について、アジア太平洋地区でのサービスを開始した。ウェブサイトではケータリングや軽食、テーブルセッティングなどについて、実際に開催したイベントなどのビジュアルを検索できる。また、ホテルのバンケットスタッフの担当者からのアドバイスやMICEのトレンド情報なども記事も掲載した。
利用者は気にいったデザインやスタイルの画像をストックし、同僚や参加者などにシェアすることも可能。Meetings Imagined専用のスタッフを配置し、実際のサポートもおこなう。マリオット・グローバル・セールスミッションに合わせて開催した説明会で登壇した、同社ディレクター、セールス、マーケティング&オペレーション・ジャパンの小杉眞弘氏は、各ホテルの担当者に画像を送付することで、MICEのイメージをより伝えやすくなるとアピールした。
また、小杉氏は、仕事のスタイルやニーズが多様化するなかで「どういう目的で集まっているのかがわからないと、理想なミーティングの形は作れない」と指摘。MICEを受注する際「ミーティングルームの予約をお願いしますという一言で終わらせたくない」と語り、サイトを積極的に活用して「色々なアイディアについてビジュアルをもとに、マリオットの営業チームと話し合って欲しい」と呼びかけた。
マリオット・インターナショナルでは、4万件のMICEを分析し、MICEを7つの目的に分類。それぞれ「Celebrate(お祝い)」「Decide(決定)」「Educate(教育)」「Ideate(発案)」「Network(ネットワーク)」「Produce(創造)」「Promote(販促)」に分け、ウェブサイトで目的ごとに検索できるようにした。さらに、MICEの目的や、セットアップ、料飲、照明や付帯設備、MICEで達成すべきゴールといった要素別での絞り込み検索も可能だという。
ウェブサイトでは7月20日現在、680軒以上のホテルが1万8000件以上の写真を提供。日本では、東京マリオットホテルとオキナワ マリオット リゾート&スパが情報を掲載しており、東京マリオットホテルは食事やセットアップの事例も公開している。8月以降にはザ・プリンス さくらタワー東京、大阪マリオット都ホテルが参加する予定だ。
ウェブサイトは現在英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語の6言語で提供。小杉氏は2016年の予算で日本語化に取り組み、17年1月からの日本語化をめざしたいとした。
また、ホテルのバンケット担当者とやりとりができるアプリ「ミーティングサービスアプリ」についても、ウェブサイトと同時にアジア太平洋地域での提供を開始。アプリでは、バンケット担当者とアプリを利用し、チャット感覚でリクエストや相談ができるもの。マリオット・ホテル、JWマリオット、ルネッサンス、ザ・リッツ・カールトン、オートグラフコレクション、コートヤード・バイ・マリオットの100軒以上のホテルで利用できる。
▽Meetings Imagined.com
http://www.meetingsimagined.com/