KNT-CT、業績予想で全利益上方修正-高付加価値商品など奏功
KNT-CTホールディングスは7月23日、今年2月に発表した2015年12月期(2015年1月1日~12月31日)の第2四半期と通期の連結業績予想を修正した。ともに売上高を下方修正した一方、各利益はいずれも上方修正した。
上期については、円安基調やテロへの懸念で海外旅行が低調に推移したことなどにより、売上高を当初予想比114億円減の1926億円に下方修正。一方、売上総利益率の改善やコストの削減に努めたことから、営業利益は15億5000万円の赤字から1億8000万円の黒字に、経常利益は14億6000万円増の赤字から3億5000万円にそれぞれ変更した。純利益については、17億円の赤字を2億5000万円に修正した。
同社によると、売上総利益率の改善に向けては為替予約を前倒しして差損益を減少したほか、個人旅行事業で高付加価値商品を重点的に提供。そのほかには、消費増税や貸切バス制度の改正による仕入値の上昇を旅行代金に反映した。コスト削減に向けては、円安などの影響で海外旅行需要が減少していることから、広告宣伝費を縮小したという。
通期については、第2四半期の業績を踏まえ、売上高を115億円減の4360億円に修正。営業利益は8億円増の48億円、経常利益は8億円増の50億円、純利益は9億円増の30億円に上方修正した。