大分県、DCで夏の魅力訴求-都内に1日限定の桶型バーを設置
大分県は7月1日から9月30日まで、JRグループと共同で「おんせん県おおいたデスティネーションキャンペーン(DC)」を開催する。DCが大分で開催されるのは1995年以来、20年ぶり。DCのキャッチコピーは「いやします。ひやします。」で、「いやし」では、日本全国1位の湧出量、源泉数を誇る温泉や、食、自然、アートなどをアピール。「ひやし」では、阿蘇くじゅう国立公園の久住高原など、避暑地としての高原の魅力を訴えていく。
DCに合わせ、7月17日に都内で開催したセミナーで、おんせん県おおいた東京事務所所長の小野賢治氏は「都内から九州に行く観光客はメジャーな観光地に行く傾向がある」とした上で「DCをきっかけにたくさんの人に大分に来てもらいたい」と語った。メインターゲットにはファーストタイマーや若者層を設定。DC期間中の3ヶ月で、前年同月比15%増の訪問者数を目標に据えた。
DC期間中は県内では40以上のイベントを開催し、誘客をはかる。日田市出身の漫画家である諫山創氏の作品を取り上げた「進撃の巨人展」や、世界中から集まったアーティストが別府を舞台にアートやパフォーマンスを繰り広げる「別府温泉混浴世界」など、若者向けのイベントも開催する予定だ。
また、DCに合わせて、県を訪れた観光客向けの2次交通も整備。由布院・湯平・長湯を巡る湯めぐりバスを7月4日から11月29日までの休日、1日3往復か4往復運行する。8月10日から14日は毎日運行する予定だ。また、竹田市エリアや九重町エリアでも観光バスや周遊バスなどを運行する。
このほかセミナーでは、今年4月にオープンした大分駅ビルや大分県立美術館、大分市の水族館「うみたまご」の新施設「あそびーち」を紹介。あそびーちに設置された人工ビーチでは、イルカなどの生き物を間近で見ることができるという。
なお、大分県では同日、DCの周知のため都内でイベントを開催。1日限定でJR有楽町駅前に、おんせん県おおいたのロゴマーク「桶ちゃん(仮称)」をモチーフにしたブースを設置した。ブース内のバーでは1杯100円で大分の地酒やソフトドリンクなどを提供したほか、宇佐市と中津市のからあげの販売や、大分市在住の画家である北村直登氏によるアートパフォーマンスもおこなった。