地旅と歩んだ5期10年 池田孝昭さん(全旅前社長)(4)

 -次期社長に期待されることは何ですか。

 次期社長は立派な方です。去る私がああだこうだと言うべきではありません。今まで私を支えてくれましたから、今度は私が微力ではありますが応援をしていかなければならないと思います。そして、今まで以上に事業拡大をしANTA会員の皆さんに貢献できる株式会社全旅を築いてほしい、私は必ずできると信じております。これからは支える人間として報恩感謝の気持ちでお手伝いしたいと思っています。

 「結束」「育成」で次代へ

-最後に全国のANTA会員の皆さんへ一言。

 これからの旅行業がどのように推移していくかを今一度真剣に考えていただきたい。既存のやり方では永続性がないことは皆さん分かっておられるんです。だとすれば、どうすればいいのか。

 私どもは中小零細の事業所です。まずは結束、まとまること。そのことで大きな事業ができるようになります。もう一つは、後継者育成です。地域の皆さんから旅行業は素晴らしいんだという言葉をいただかないと、若い人は旅行業に参画してくれません。地域に根の生えた強さを我々は持っているわけだから、地域の皆さんとともに事業展開をしていくことを考えないといけません。

 インバウンドを異業種と思っているかもしれませんが、我々がやってきた着地型旅行、地旅はインバウンドなんです。地元に密着しながらグローバルな考えでやっていく。それがANTA会員の底力というものではないでしょうか。日本の国益は観光産業で背負っていくんだというプライドを持ってやっていただければと思います。

 今までご支援を賜りました会員の皆さまに心より感謝申しあげます。ありがとうございました。

(15/07/09)


情報提供:トラベルニュース社