ANAセールスはこのほど、2015年度下期（2015年10月～2016年3月）のANAハローツアーの販売を開始した。同社によると、上期は予約人員ベースで前年比約18％減で推移。方面別ではヨーロッパやハワイが減少しており、イスラム過激派組織ISILや円安基調などが要因という。

　下期では顧客からの要望があったことから、「安心の品質」にこだわった商品を設定。具体的には、海外旅行保険や24時間の日本語救急サービスを用意したほか、全国からの乗り継ぎを追加代金なしで提供する。また、初めての海外旅行者を対象とした「はじめてシリーズ」では、これまで提供していたアジアのリゾートとハワイ、アメリカに加え、ヨーロッパ方面も新たに設定した。下期の販売目標は14％増の5万2200人。

　「大人のゆとり旅 ヨーロッパ」では利用者アンケートをもとに、上質な観光やホテル、食事などを提供する「ゆとり」に重きを置いた全13コースを用意。ANAセールスによると、14年度はビジネスクラスまたはプレミアムエコノミークラスを利用する顧客が70％以上と人気を博したことから、今回はビジネスクラスとプレミアムエコノミークラスを片道ずつ利用するコースも設けた。

　「ヨーロッパ 添乗員同行周遊の旅・現地係員がご案内の旅」については、14年度にツアーに参加した利用者アンケートをもとに、行程や観光、ホテル、食事の品質を向上させた全35コースを用意。10月に全日空（NH）が新規就航する成田／ブリュッセル線を利用した新規コースを設けた。さらに、新コースの「はじめてシリーズ」では、行程中はすべて食事付きで、宿泊するホテルではツインベッドとバスタブ付きの部屋を提供する。

　また、「アジアリゾート」では東南アジア5ヶ国の全11コースを設け、リゾート滞在や市内立ち寄りコースなどを用意。15年9月から新規就航する成田／クアラルンプール線を利用したボルネオ島を訪問するコースも新設した。

　「ハワイ」では15年12月25日から30日までの出発限定で。年末年始のホノルルプランを用意。ホテル到着後はすぐに部屋を利用できるほか、90日前までの手配完了でエコノミークラスを1万円、ビジネスクラスを3万円割り引く。加えて、航空座席の並び席、DFSギャラリアで使用可能なミールクーポン50米ドル分などを提供する。また、新たに設定した「スィートルームに泊まるハワイの休日5・6・7日間」では、立地の良い3軒のホテルのスイートルームを用意。専用車での往復送迎なども提供する。

　このほか、「アメリカ・カナダ・中南米」では、15年6月から運航を開始した成田／ヒューストン線利用の3コースを設定したほか、「カナダ・オーロラコース」では「イエローナイフ」と「ホワイトホース」の2コースを用意。はじめてシリーズでは、リピーター向けに一部のコースで行程を選択できるようにした。