ルックJTB、下期はハワイや豪州など注力-年間135万人に向け
JTBワールドバケーションズは7月10日から順次、ルックJTBの下期商品の販売を開始する。円安や一部地域での政情不安、感染症拡大などの影響を受け、上期の取扱人数は前年比5%減の56万2000人となる見込みだが、下期は年度当初の目標通り、11%増となる67万人以上の取り扱いをめざす。
なお、年度当初の年間取扱目標人数は135万人であったため、達成のためには下期のみで当初目標比17.6%増となる78万8000人の取り扱いが必要となる。上期が56万2000人で着地し、下期で67万人を取り扱った場合の年間の取扱人数は123万2000人で、当初目標比8.7%減となる。
下期の方面別の取扱目標人数は、年度当初の時点でヨーロッパが最も大きい31%増を見込んでいたが、上期は24%減と最も落ち込みが大きかった。また、下期で7%増から12%増を見込むアジア、ミクロネシア、オセアニアも、上期はいずれも3%減から5%減となっている。中国も下期で21%増を見込むが、上期は6%増にとどまった。下期で3%増を見込むハワイは、上期は変動なし。一方、下期で8%増を予想するアメリカは、上期はそれ以上の10%増を見込む。下期の価格動向については、為替の変動や現地コストなどの値上げ分を勘案し、平均で前年比3%増を予測する。
下期は、特にハワイ、アジア、オセアニア、ヨーロッパの販売を強化する方針。そのうちハワイでは、従来の成田および羽田発着コースに加え、要望が多かったという羽田発成田着コースを新設。遅い時間帯の羽田発便で出発し、成田着便は羽田着便よりも早く到着するため、地方在住者や翌日に仕事を控えた人などに訴求できるという。観光やショッピングに利用できる「OLI‘OLIクーポン」が2枚付いた商品も、引き続き販売する。
下期がオンシーズンとなるオセアニアは、8月1日に就航するカンタス航空(QF)の羽田/シドニー線、成田/ブリスベン線を利用したコースを多数設定。「添乗員同行 2つの世界遺産とワイナリーを巡るケアンズ+ブリスベン 6日間」などを発売する。
好評を博しているという「世界の絶景」については29コースを設定。「新月が巡りくる出発日、さらに天候予備日もご用意 ウユニ塩湖3連泊 徹底満喫 9日間」や、フィンランドのガラス製イグルーに宿泊する「憧れのガラスイグルーに泊まる オーロラとスパで癒される旅 7日間」などを発売する。また、デザイン婚姻届の通販サイト「婚姻届製作所」とのコラボレーションにより、「ふたりで行きたい 世界の絶景婚姻届」無料キャンペーンを実施し、特設サイトで5種類の結婚届のデザインを無料で提供する。
また、米国との国交正常化の動きにより世界中の注目を集めるキューバへのコースも拡充し、「キューバ・ハバナを楽しむ5日間」などを設定。カリブ諸国については、初めてとなるドミニカ共和国へのコースも用意した。このほか、グアムでは15年夏にグランドオープン予定の「デュシタニ グアム リゾート」宿泊コースを新設した。