旅行業団体が総会(8) 滋賀県3団体が総会で決意新た
一般社団法人滋賀県旅行業協会(中河茂会長=メッツワールド)はこのほど、草津市のクサツエストピアホテルで第3回総会を開いた。着地型旅行の推進や地域振興への貢献、国際観光交流の推進など今年度事業を決めたほか、役員改選では中河会長を再選した。
中河会長は、消費税増税に続いて貸切バスの新運賃制度の導入で業界が厳しい環境下に置かれているとし「協同組合、全旅しがと我々旅行業協会が1つになってこの難局を乗り切りたい」と話した。
同協会の事業会社、全旅しが(井田克己社長=フジツーリストサービス)の総会では、今年度事業としてクーポン券の取扱拡大と全旅西日本支社との連携を密にし、会員サポートを強化することなどを決めた。
昨年度の実績は、全旅クーポンの取扱額が対前年比4.3%増の5億9652万1千円)だったことが報告された。
役員改選で続投が決まった井田社長は「会員の減少の中、売上げやクーポン発券額を伸ばすのは大変なことだが、皆さんの協力を得て、さらに2年間がんばりたい」と語った。
協同組合滋賀県旅行業協会(加納義之理事長=トラベルメイトサービス)の総会も同日行われた。
クーポン事業のうちKTTクーポンは同2.5%増の1億3715万5千円、全旅クーポンは同20.4%増の4518万5千円だった。主催旅行の取扱実績は2963人、金額では同14.2%増2166万7千円だった。
加納理事長は「年末12月に実施しているお買物ツアーは7日間で過去最高の2872人を集客した。魅力ある商品を組合員が一丸となって販売すれば、数字として表れる。今後もツアー造成に力を入れたい」と強調した。
懸案の組合員数の減少については「この2年間で数社が高齢化で廃業された。組合事業発展のためには数は必要だ。同志を募って切磋琢磨し、より大きな組織にしていきたい。今期任期中、会員増強に努めたい」と意気込みを示した。
(15/07/06)
情報提供:トラベルニュース社