観光地づくり「加速度的に」 日観協、総会で方針確認

 日本観光振興協会(661会員、山口範雄会長=味の素会長)はこのほど、東京・芝公園の東京プリンスホテルで2015年度総会を開き、(1)14年度事業報告と決算(2)15年度事業計画と予算を審議、承認した。また、新たな副会長に日本旅館協会の針谷了会長(滋賀県おごと温泉・湯元舘)を選任した。

 審議に先立ち山口会長がこの1年の活動成果として、日観協が旗振り役となり産業界、地方自治体が参加して一昨年に発足した観光立国推進協議会が今年1月にまとめた「観光立国実現に向けた提言」が、観光庁が先日発表したアクションプログラム2015に取り入れられたことや、5月にANTA(全国旅行業協会)、JATA(日本旅行業協会)とともに日中観光文化交流団を組織し3千人規模で訪中したことなどを紹介。

 今年度についても「国、自治体、産業界も含め、オールジャパンで観光立国実現に向けて取り組んでいく」と抱負を述べた。

 来賓の久保成人・観光庁長官は訪日観光客が急増しているとして「一過性にしない取り組みが必要。そのためにも受け入れ環境の整備を急ピッチで進めることが大事です。観光の力で地方創生を進めたい」と協力に期待した。

 15年度、日観協では地方創生の観点から支部との連携を強化し、外客の受け皿ともなる魅力ある観光地づくりを「加速度的に進める」方針。そのほか(1)観光立国に向けた産業連携と国民運動の展開(2)観光人材の育成(3)2年目となる「ツーリズムEXPOジャパン」の成功-などに取り組む。

(15/07/07)


情報提供:トラベルニュース社