観光庁はこのほど、世界レベルのMICE誘致力を有する国内都市の増加に向け、新たに札幌市、仙台市、千葉県千葉市、広島市、北九州市を「グローバルMICE強化都市」として選定した。今後はこれら5都市に国として支援をおこなう。今年の4月から5月にかけて実施した公募には15の自治体が応募。なお「千葉県千葉市」については、千葉県と千葉市が共同応募したため、このような表記とした。

　具体的な支援策としては、外国人専門家によるコンサルティングや、海外のMICE専門誌の記者の招請などによる広告宣伝を実施。そのほかステークホルダーの連携の支援や、セミナーの開催などについても支援するという。

　観光庁は、2013年6月に閣議決定された「日本再興戦略」において「2030年にアジアNO.1の国際会議開催国として不動の地位を築く」ことを政府目標として設定。東京、名古屋、大阪などの7都市を「グローバルMICE戦略・強化都市」に選定し、支援事業を実施している。今回の選定は今年6月に改定された「観光立国に実現に向けたアクション・プログラム2015」の内容を受けたもので、7都市に続くMICE誘致力を有する都市の育成をめざす。