ANAグ、ハラル認証の機内食拡充、クアラルンプール線就航などで
ANAグループでは、訪日外国人旅行者の増加などによりイスラム教徒の利用者が増加していること、9月に成田/クアラルンプール線を新設することなどから、7月以降、ハラル認証を受けた機内食のメニューを拡充する。同社によれば、他社受託分を含めた2015年度のハラル認証機内食のオーダー数は、11年度の約2倍に増加しているという。同グループは14年1月に、ハラル認証機内食大手のマレーシアのブラヒム社と業務提携。7月にはグループの機内食会社であるANAケータリングサービスの川崎工場で、ハラル認証を取得している。
7月1日からは、ブラヒム社とANAケータリングサービスが共同開発した、ハラルの食材と調理方法による日本風の「オリジナルチキンカレー」を提供。対象路線は日本/ヨーロッパ線やシンガポール線、北米線のファーストクラス。9月1日からはジャカルタ線とクアラルンプール線のビジネスクラスでも開始する。
クアラルンプール発成田行き便では、ブラヒム社による朝食メニューを、特別機内食としてではなく通常メニューとして提供。9月はビジネスクラスでは「鶏粥」または「ローストチキンとチーズのパニーニ」を、エコノミークラスでは鶏粥または「トマトオムレツチキンソーセージ添え」を用意する。
そのほか、ハラル認証を取得したノンアルコールのスパークリングワイン「1688グランロゼ」を9月1日から全ての国際線のファーストクラスで提供。クアラルンプール線のビジネスクラスでも、就航記念の数量限定で提供する。
また、クアラルンプール線ではビジネスクラスとエコノミークラスで、日本茶として初めてハラル認証を取得した静岡県「駿府葵堂」の有機栽培緑茶を用意。14年3月から一部の国際線で提供していたハラル認証のあられについては、今月から対象を国際線の全路線でに拡大している。