フィリピン、「失恋」テーマにキャンペーン、女性ターゲットに
フィリピン政府観光省は6月24日に開催した記者会見で、女性をターゲットとした新プロモーションを発表した。「失恋にフィリピンが効く。」というメッセージをフックに、フィリピン人のホスピタリティや食、ビーチ、ショッピング、エステなどの魅力をアピールしていく。
記者会見では、同プロモーションを企画した電通メディアビジネス推進局営業推進1部アカウント・スーパーバイザーの河村達也氏が登壇。フィリピンはこれまで、マニラやセブなどデスティネーションのブランドを訴求するキャンペーンを実施してきたと振り返った。その上で、今後はフィリピンを日本人の渡航先候補の上位に押し上げるための取り組みとして、海外渡航頻度が高い若年層の女性をターゲットに据え、日本市場独自のコンテンツを制作してキャンペーンを展開していくと説明した。
メインターゲットは20代女性。「20代前半に早めにフィリピンの魅力に触れてもらい、それ以降も繰り返し来訪いただけるように」(河村氏)したい考えだ。また、同氏は特に自然の魅力を訴えていきたいとし、美しいビーチや砂浜、山などの風景や、フィリピン特有の動物をアピールしたいと話した。
キャンペーンでは失恋した人がフィリピンの魅力に触れることで、癒され、自分を取り戻していくというストーリーを想定。実際に失恋した日本人モデルが登場する180秒の動画を作成し、地方のテレビ局で放映するほか、動画として配信する。このほか、雑誌や屋外での広告なども展開していく。
また、専用のウェブサイトを作成。既にソフトオープンしており、7月7日から本格展開する予定だ。ウェブサイトでは今回のために撮り下ろした6秒の動画を約50種類用意し、テーマごとに順次掲載していく。
このほか、記者会見では同省が昨年から展開しているトラベルガイドアプリ「もっと楽しいフィリピン」も紹介。セブやボホール、メトロマニラなどの詳細な情報を掲載しており、GPSの位置情報をもとに周辺の観光地やレストラン、ホテルなどの情報を提供。Googleマップを活用し、目的地までのナビ機能なども設けた。現在Google playで日本語版をダウンロード可能で、今後iTunesでも提供する予定だ。