主要49社、4月の国内旅行は6.7%増-外国人旅行は3割増
観光庁が取りまとめた2015年4月の主要旅行会社49社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比6.7%増の2922億9768万円となった。観光庁によると、関西方面や北陸方面が好調に推移しているという。外国人旅行は、ビザ取得要件の緩和により東南アジアからの旅行者数が伸びていることなどから、32.9%増の177億6674万円となった。
国内旅行の取扱額を企業別で見ると、最も高かったのはジェイティービー(JTB)15社計で2.9%増の653億8838万円。次いで、楽天が12.9%増の279億7727万円、KNT-CTホールディングス8社計が5.9%増の270億588万円となった。
伸び率が最も大きかったのは、JTBグローバルマーケティング&トラベルで803.3%増。取扱額は2億2956万円だった。取扱額が10億円を超える企業では、沖縄ツーリストが39.6%増の22億3578万円、農協観光が20.4%増の28億8965万円、タビックスジャパンが20.0%増の20億4888万円などとなった。
外国人旅行の取扱額も、JTBグループ15社計が37.5%増の79億1386万円で1位。2位は日本旅行で30.6%増の34億5692万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)で47.9%増の22億9485万円となった。
伸び率が最も大きかったのは、ジャルパックで2518.2%増。取扱額は288万円だった。取扱額が1億円を超える企業では、JTB中部が514.1%増の3億8082万円、農協観光が96.0%増の3億3916万円、名鉄観光サービスが90.7%増の1億8116万円などとなった。
募集型企画旅行については、国内旅行は取扱額が6.9%増の702億4417万円、取扱人数が2.9%減の255万6820人となり、単価は10.0%増の2万7473円となった。一方、外国人旅行では取扱額が23.8%増の7億5904万円、取扱人数が27.4%増の4万6185人と大幅に伸びたものの、単価は2.8%減の1万6434円となった。
なお、海外旅行の取扱額は5.6%減の1360億1365万円。合計は3.4%増の4460億7807万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。
※3月までは50社を調査対象としていたが、東武トラベルとトップツアーが15年4月1日に合併したことにより49社となった。
▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
4月単月