アエロメヒコ、リビエラマヤ送客に注力-キューバも期待
アエロメヒコ航空(AM)は6月18日、旅行会社を対象に「メキシコプロモーションセミナー」を開催し、新たな日本人向け観光地として訴求するリビエラマヤの魅力を紹介したほか、米国との国交正常化への動きが進むキューバへのアクセスをアピールした。日本支社長の加藤欣弥氏は「両方に期待している」と述べ、リビエラマヤについては「贅沢な大人の時間を過ごせるリゾート地」と評価。キューバについては「AMの利便性は高い。旅行会社には収益を担保できる形で提供できる」と強調した。
セミナーでは、カンクンに拠点を置くカリビアン・リゾート・サービス・ジャパン社で代表取締役社長を務める武田徹氏が、カンクンの南に位置するカリブ海沿岸地域のリビエラマヤについて解説。オールインクルーシブのホテルの建設が進み、レストランなどが充実し、アメリカ人中心のカンクンに比べてヨーロッパ人が多い同地を「ジャングルの中の大人のリゾート地」と表現した。そのほかにはカンクン国際空港から近いこと、ユカタン半島観光の目玉の1つであるチチェン・イッツァ遺跡などとのアクセスに恵まれていることなども紹介した。
なお、武田氏によれば、カンクンを訪れる日本人旅行者が年間2万5000人から3万人程度に上る一方で、リビエラマヤは1000人から2000人程度。武田氏は「ワンランク上の大人のリゾートとして提供できる」と自信を見せ、今後の誘客増に意欲を見せた。
AM営業課長の川野正晴氏はプレゼンテーションで、昨年末から米国との国交正常化に向けた動きを見せているキューバが、観光地として大きな注目を集めていることを説明。AMでも4月から旅行会社約10社に販売を開始し、現時点で4月から9月までの半年間について観光客約700名を集客したことを明らかにした。AMは今年の7月から、メキシコシティ発ハバナ行きAM453便を週4便で新設して成田線と接続する予定。川野氏はAMを利用した場合、競合相手のエア・カナダ(AC)と比べてハバナへの到着時間帯が早いことなどもアピールした。
そのほか、メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏が「メキシコ料理と祭りを愉しみながら」と題したプレゼンテーションを実施し、ユネスコの無形文化遺産に登録されている同国の食文化を紹介。食材として「虫」も紹介するなど、メキシコ料理のバラエティの豊かさをアピールした。
▽メキシコシティ発成田行き便ノンストップ化「すぐにでも」
本誌の取材に応えた加藤氏は、現在はモンテレイ経由で運航しているメキシコシティ発成田行き便について「すぐにでもノンストップ化したい」と意欲を示した。現在はメキシコ当局の承認などを待っている状態で、実現した際には現在使用しているボーイングB787-8型機のエンジンをバージョンアップする可能性と、機材をB787-9型機に変更する可能性が考えられるという。
▽訂正案内(編集部 2015年6月19日10時10分)
・訂正箇所:第4段落第3文
誤:AM453便の発着時間を変更して
↓
正:AM453便を週4便で新設して
お詫びするとともに訂正致します。