東武トップツアーズ、タイに現地法人開設、訪日誘客強化
東武トップツアーズは7月1日付けで、バンコクに現地法人として「TOBU TOP TOURS(Thailand)」を開設する。訪日旅行を中心とした国際旅行事業の取込強化をはかるためのもの。すでに中国に事務所、米国と英国に現地法人があるが、東南アジアに拠点を開設するのは今回が初めて。同社によると、タイは訪日旅行者の伸長が顕著であり、日本から進出する企業数が拡大していることから進出を決定したという。2016年の取扱目標として、約6200万バーツ(約2億2000万円)を設定した。
現地法人では現地企業に対する直接営業を実施。現地の顧客に対し、要望に合わせたきめ細やかな対応をおこなっていく。さらに、同現地事務所をアジアの重要拠点として捉え、他の既存海外拠点とのネットワークを活かした付加価値の高いサービスを提供していく考えだ。
具体的な業務内容としては、現地企業の訪日インセンティブ事業の受注をはかるとともに、日本へのビジネス旅行やタイ発第3国向けの旅行を扱っていく。また、会議・イベント事業や東武グループ各施設のプロモーション活動も実施。日本からタイへの視察旅行などの現地手配も担っていく。
現地法人の資本金は200万バーツ(約740万円)、発行済株式数は2万株で、1株あたり100バーツ。株主構成は東武トップツアーズが49%で、残りの51%はタイの観光業界関係者3名が所有する。従業員数は5名。代表取締役は久米康一氏が務める。