HIS、2Qは各利益2桁増-営利は半期で100億円達成
▽通年予想は修正なし、9月のシルバーウィークなどに期待
2015年10月期の連結業績予想は、売上高が10.8%増の5797億円、営業利益が22.0%増の194億円、経常利益が12.5%増の214億円、当期純利益が17.1%増の106億円で、当初発表からの修正はない。
平林氏は当面の見通しについて、消費者の景況感が上向きつつあるとの見方を示した上で、「ボーナスへの期待から、夏の予約の動きが早い」と説明。特にシルバーウィークの5連休がある9月の予約が非常に好調である旨を説明した。7月は約10%増で、8月については9月の好調な動きの影響か、前年を下回っているという。
また、今月におこなわれた約3000名の「日中観光文化交流団」による訪中イベントについて言及し、低迷している訪中旅行が「今までとは違う流れに転換している。転換期にあると感じている」との見方を提示。今後の回復に期待した。
HTBについては、全入場者に占める訪日外国人旅行者が約11%増の11万人にまで伸びていることを報告した。そのうち約半数を、地理的に近い韓国からの旅行者が占めるなど、ゴールデンルートなどからの波及効果は「まだまだ九州にまで届いていない」と指摘したものの、「消費金額は日本人より大きい。これから影響が出てくる」と期待を寄せた。
そのほかにはHBについて、インドネシア/サウジアラビア間におけるイスラム教徒向けの巡礼用チャーター便運航が実現に向かっている旨を説明。早ければ8月頃からジャカルタなどのインドネシア各都市とサウジアラビアのジェッダを結ぶ予定で、通年で大きな需要を見込めるという。