クック諸島、日本事務所が本格始動、まずは認知度高める
クック諸島観光局日本事務所は5月22日、東京でニュージーランド航空(NZ)との共催セミナーを開催した。同観光局は昨年10月、日本での業務委託先としてマーケティング関連サービスを提供するディープブルーを選定し、初めて日本事務所を開設。ディープブルーの代表は、2009年までタヒチ観光局の日本支局代表を務めた森啓三郎氏で、森氏の経験も活かし日本からクック諸島への旅行者増加をめざす。
森氏によると、現在の日本人訪問者数は年間400名程度。しかし、近隣のデスティネーションと比較しても「魅力の宝庫」であり「ポテンシャルは非常に大きい」といい、まずは認知度を高めることに注力する。すでにオンラインやテレビなどメディアでの露出機会を徐々に増やせているという。
当面のコアターゲットはシニア層で、クック諸島の文化や歴史、人との出会いといった側面をアピールしていく。また、旅行商品の値頃感やニュージーランド経由の接続の良さなども武器として情報を発信する。
キラーコンテンツには「アイツタキ島」を選択。アイツタキ島は「タヒチでいえばボラボラ島にあたるスーパーリゾート」だが日帰りも可能で、さらに近隣のワンフット島にある「無人島の郵便局」も好奇心を刺激する素材として紹介していく。
また、ホテルなど宿泊施設も、高級リゾートからバックパッカー向けの施設まで多様である点も提案。国際的なブランドが進出しておらず、オーナーの意向が反映された特徴的な施設が多く、クック諸島ならではの滞在に繋がるという。