ランデヴー・フランス、日本市場の回復へ、パリと地方をアピール

  • 2015年5月19日

パリの「ノーマルな現状」アピール 新たな魅力を紹介
イベントフックに地方誘客も

パリと地方の多様な魅力をアピール

パリ観光会議局局長ニコラ・ルフェーブル氏  メイエール氏は日本市場に対する方針として、「パリ以遠の多様なデスティネーションと、地方も含めたより長期の滞在の2つをアピールしていきたい」考えを示した。同氏によると、近年は地方におけるガストロノミー、文化、アウトドア・アクティビティが注目を集めており、2014年には日本人観光客数がトゥールーズで3割、ミディ・ピレネーで1割増加したという。その上でメイエール氏は「RDVEFをきっかけとして、単に料理やショッピングに終わらないフランスのバリューをさらに強化できれば」と意気込みを述べた。

 パリについては、ルフェーブル氏が昨年の秋、約5年間の大改装を経てリニューアルオープンした「ピカソ美術館」や、フランク・ゲーリーが設計した「ルイ・ヴィトン財団美術館」を紹介。今年の1月14日にはコンサートホールに音楽ミュージアムなどを備えた「フィルハーモニー・ド・パリ」なども開業したといい、「新たな施設によるアクティビティの増加や滞在の魅力をアピールしていきたい」と語った。

ルーアン・セーヌ渓谷観光局局長イヴ・ルクレール氏  また、モン・サン・ミッシェルや印象派画家ゆかりの地があり、日本人の人気も高いノルマンディー地方については、ルーアン・セーヌ渓谷観光局局長のイヴ・ルクレール氏が魅力をアピール。2015年にルーアン大司教館にオープンしたジャンヌ・ダルク記念館や、360度の巨大スクリーンで街並みを見学できる「ル・パノラマ」などの施設を紹介した。さらに、2010年から3年ごとに開催している「印象派フェスティバル」について触れ、「多様なノルマンディーの魅力を知ってもらえると思う」と期待を示した。

 印象派フェスティバルは16年4月16日から9月26日にかけて「印象派の肖像画」をテーマに実施。ノルマンディー地方の約100の市町村で、展覧会や音楽など様々なイベントが開かれるという。