ユナイテッド航空が団体セミナー、路線網アピール-ラウンジ刷新も
ユナイテッド航空(UA)は5月14日、旅行会社向けに団体セミナーを開催した。同社日本地区営業担当支社長の高橋亨氏は「我々は積極的に団体に取り組んでいる」ことを強調。全日空(NH)とのジョイントベンチャー(JV)で「2社で大型団体に取り組み、アメリカ、ホノルル方面の仕事をさせていただけるようになった」と手応えを語った。
また、同氏はミクロネシアについても言及。グアムは、今年中に大型コンベンションセンターがソフトオープンする予定で「MICEマーケットとして、新しいファシリティを販売できる機会ができたのでは」との考え。また、パラオは天皇皇后両陛下の訪問でメディアの露出が増え、消費者から注目を集めているとし、インセンティブでの利用を呼びかけた。
セミナーでは、同社JV太平洋路線代理店営業部アカウントマネージャーの鵤貴之氏が、団体がUAを利用する利点を説明。東京から米国本土7ヵ所のハブ空港に就航している点や、NHとのJVを含めた多彩なネットワークをアピールした。
UAによると、ハワイを除く北米方面の座席供給量をアライアンスごとに比較すると、UAとNH2社の合計席数は全体の約51%を占める。6月11日にはNHが初の米国南部路線として成田/ヒューストン線を就航する予定。ヒューストンから米国南部の19都市、中米・カリブ海地域40都市、南米地域8都市に乗継できるといい、利便性は更に高まるという。
また、鵤氏は会員制ラウンジ「ユナイテッドクラブ」のアップグレードを紹介。軽食メニューを刷新しており、すでにシカゴではサービスを開始した。成田にも今年中に導入する予定だ。また、成田のユナイテッドクラブはカーペットや椅子など、内装を改装する計画だという。さらに、6月1日からは日本路線を含む太平洋横断路線など長距離路線でエコノミークラスの機内食を刷新。前菜、メイン、デザートの3コース制で提供するほか、アルコール飲料も無料で提供する。メインはシェフチームが創作した新しいメニューを用意するが、日本路線はメインは当分現行のものを適用し、年内中に新しくする予定だ。
ミクロネシア線については、ミクロネシア路線代理店営業部セールスマネージャーの戸浪裕幸氏が登壇。UAは日本6都市からグアムに運航しており、定期便を運航する航空会社ごとの比較で、UAの座席数は日本/グアム間の約57%を占めているという。
また、成田/グアム線は成田発朝、夕方、夜便の1日3便で、目的に合わせて9パターンの旅程が組めると説明。特に朝便と夜便はボーイングB777-200型機を利用しており、総座席数が344席あることから、大型グループも送客できるという。また、パラオについては、グアム/パラオ間はデイリー運航しており、日本から同日乗継が可能であることをアピールした。
▽訂正案内(編集部 2015年5月18日14時15分)
・訂正箇所:第3段落第2文
誤:10ヶ所のハブ空港のうち東京から7空港に就航している点や・・・
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正:東京から米国本土7ヵ所のハブ空港に就航している点や・・・
お詫びして訂正いたします。