北陸の名列車ラストラン(2) 忘れない475系列

 普通列車でも、かつて急行列車で使用されていた475系列の車両が終焉を迎えました。

 「地域の足」の最後に皆で出迎え
系列の初代である471系が登場してから約半世紀、北陸地方の地域の足として走り続けてきました。晩年には登場時の国鉄急行色にリバイバルされた編成も登場し、鉄道ファンを喜ばせました。長きにわたり活躍し、どの世代にも馴染み深い人気の車両でした。

 日付が変わった24時半ごろ、最終普通列車が富山方面から金沢駅に到着しました。13日を最後に在来線(北陸本線・金沢-直江津間、信越本線・直江津-長野間)は特急の走らない第三セクターに転換されるので、正真正銘のラストランです。

 最終列車が到着したホームで、石川県内の路線(金沢-倶利伽羅間)を引き継ぐIRいしかわ鉄道の七野利明社長は「新幹線開業で便利になりましたが、これからも県民の鉄道として愛されるよう努めます」。

 時代とともに速くなり様変わりしていくのが鉄道の性。北陸本線、信越本線ともに想い出いっぱいの在来線でした。ありがとう、いつまでも忘れません。そして北陸新幹線、新たな三セク鉄道に歴史が刻まれていくことを期待しています。

 あらしん 鉄道をこよなく愛するヲタク。鉄ちゃんジャーナリスト。一部私鉄を除き、全国の路線を乗車。鉄道好きが高じて車内販売員歴も。現在一人息子を立派にしよう?と鉄道のイベントに連れ出していたが、最近はなかなか付き合ってくれない


情報提供:トラベルニュース社