成田、14年度の国内線、旅客、発着回数ともに過去最高
成田国際空港(NAA)によると、2014年度(2014年4月~2015年3月)の国内線旅客数(速報値)は前年比15.9%増の600万2556人、旅客便の発着回数は5.4%増の4万8819回となり、ともに過去最高を記録した。春秋航空日本(IJ)の新規就航や本邦LCCの増便が奏功したという。なお、国内線旅客数が600万人を超えたのは今回が初めて。
3月単月では、国内線旅客数は1.0%増の57万7451人で過去最高を記録。本邦LCCの新規就航や増便などが奏功し、44ヶ月連続で前年を上回った。旅客便の発着回数は8.5%減の4082回だった。
また、4月に供用を開始したLCC専用の第3旅客ターミナルについては、4月8日から25日の18日間の利用状況で、発着回数は平均1日100回、乗客数は平均1日1万4000人。NAA取締役管理部門長の石指雅啓氏は5月1日の専門誌会見で、このまま行けば年間3万6500回、511万人になるといい「見込み通りに推移している」と語った。商業施設については、総売上高が計画値の20%増で推移しており「好調な出だし」だという。
今後は利用者の声を元に、更なるサービス、施設の改善をはかる。同氏は一例としてフードコートに設置した休憩用のソファをあげ、夜間に不足しているという声が上がっていることから、増設を検討していきたいとした。このほか、一部で案内サインがわかりにくい場所があるといい、改修を考えたいという。
なお、国際線については関連記事を参照のこと。