プリファードホテルズ、ブランド統合で認知向上へ

  • 2015年5月2日

 プリファードホテルズ&リゾーツはこのほど、ブランド名を統一した。先ごろ来日した同社代表取締役兼経営最高責任者のリンジー・ユベロス氏は、同誌の取材に応え、ブランド統一の理由として「旅行者にとって目的にあったホテルを簡単に探せるよう、シンプルな形とした」と説明。ウェブサイトについても、今まではブランドごとにサイトを設けていたが、1つに集約し、利用者の利便性拡大をはかったという。今後は「1つのブランドにフォーカスして、消費者や旅行会社の認知度を高めていきたい」方針で、ソーシャルメディアやウェブを活用したプロモーションを実施していく。

 また、今回のリブランドに伴い、宿泊者のニーズや目的を踏まえ、提供するサービスや施設、設備の内容、受賞歴などにより「レジェンド」「ラックス(LVX)」「ライフスタイル」「コネクト」「プリファード・レジデンス」の5つのコレクションに分類。例えばレジェンドは、ホテル名がデスティネーションになるような最高級のカテゴリとした。また、ライフスタイルでは、親しみやすさのある、手軽なラグジュアリーホテル、コネクトは友人や家族と交流し、その土地の人々とのつながりを共有できるホテルとして展開する。

 ユベロス氏は「ラグジュアリーの中にもいろいろなものがある」ことから、5つのコレクションを設けたと語った。例えばレジェンドでカップルや夫婦でロマンチックな体験を楽しみ、ライフスタイルで子どもたちとのんびりと過ごすなど、ニーズに合わせた体験ができるという。

 同グループは世界85ヶ国で650以上が加盟しており、日本の加盟ホテルは14軒。ユベロス氏は、予約は同社ウェブサイトでの直予約もあるが、OTAを含む旅行会社からのものが多いといい、今後も協力を強化していきたいとした。なお、同社では統合に伴い、GDSコードを「PH」に統一している。

 このほか、ユベロス氏は同社が展開するロイヤリティプログラム「iPrefer(アイ・プリファー)」をアピール。ブランド統一を機に、今年の夏ごろにはプログラムをリニューアルする計画だという。