スターウッド、独立系4ツ星ホテルの新ブランド発表、1軒目は米国
スターウッドホテル&リゾートはこのほど、独立系ホテルの新ブランドとして「トリビュート・ポートフォリオ」を発表した。4ツ星クラスのホテルが対象で、今後は5年以内に北米、ヨーロッパを中心に100軒の新規加盟をめざす。第1軒目として米国マイアミの「ロイヤル・パーム・サウス・ビーチ・マイアミ」が加盟。数年以内に米国の4軒のホテルが加わる予定だ。
スターウッドでは、トリビュート・ポートフォリオのスローガンとして「ステイ・インディペンデントを設定。加盟ホテルの独立性を保ちながら、スターウッドの集客力、営業基盤のプラットフォームを提供していく。また、加盟ホテルの宿泊者は、スターウッドのロイヤリティ会員プログラム「スターウッドプリファードゲスト(SPG)」特典を使うことも可能だ。
スターウッドによると、今回の新ブランドは、SPG会員から寄せられた、ネットワーク拡大と独立系ホテルへの高いニーズを踏まえて設定したもの。会員に対する調査によると、レジャーや特別な日に過ごす滞在先として、89%が「独立系高級ホテル」に関心を示しており、約70%が「大手ホテルブランド系列ではない宿泊施設に滞在した経験がある」と回答している。
こうしたトレンドを踏まえ、スターウッドでは新ブランドの設定により、顧客の多種多様なニーズに応えるとともに、SPG会員の増加をめざす方針だ。なお、すでに同社では独立系の5ツ星ホテルを対象にした「ラグジュアリーコレクション」を展開しており、ニーズに応え過去10年でホテル軒数を3倍に増やしたという。
新ブランド1軒目はロイヤル・パーム・サウス・ビーチ・マイアミで、フロリダ州マイアミにある全393室のホテル。今後は2016年開業のテネシー州ナッシュビル「ノエル・プレイス・ホテル」やジョージア州サバンナのホテル、2018年開業のノースキャロライナ州アッシュビルの「バンドレ・ヌーボ・ホテル」、サウスキャロライナ州チャールストンのホテルが加盟予定だ。
なお、スターウッドでは新ブランド誕生を記念し、7月15日まで、ブランド加盟ホテルに宿泊すると最大1万ポイントを贈呈するキャンペーンを実施。さらに、ブランドの認知向上をはかり、消費者とB2B向けの広告キャンペーンも展開する。このほか、ソーシャルメディアを通してハッシュタグをつけて宿泊体験を共有できるプラットフォームも立ち上げるという。