IHG、中国人旅行者向けのサービス強化、専用プログラム導入
インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)はこのほど、世界各地のIHGグループホテルで、中国人旅行者向けのプログラム「Zhou Dao(洲道)」を導入した。国連世界観光機関(UNWTO)によると、中国は2012年以来世界最大の海外旅行市場で、2014年の国際観光支出額(暫定値)は前年比28%増の1650億米ドル。IHGによると、海外旅行市場における中国の重要性の高まりや、将来性への期待から、今回のプログラムを開始したという。
プログラムでは、フロントデスクに中国語対応のスタッフを配置するほか、年中無休24時間体制の中国語による電話サポートを用意。また、銀聯カードの対応や、ウェルカムパックや客室内テレビの中国語チャンネル、中国茶・中国料理、中国人ゲスト向けアメニティなどの提供もおこなう。
さらに、IHGではグループホテルのスタッフを対象に、中国のエチケットや文化、中国人向けのおもてなしトレーニングを強化しているところ。2015年末までに、世界全体で1万人以上のスタッフが同プログラムのトレーニングを完了する見込みという。
加えて、中国人旅行者をターゲットにしたホスピタリティ規格の「Welcome Chinese」と提携。IHGによると、Welcome Chineseは中国国家観光局の下部組織である中国旅游研究院が唯一認定する産業規格という。今回の提携により、Zhou Daoプログラムに参加するIHGグループホテルには、Welcome Chineseからゴールドスタンダード認証が発行される。