ニューカレドニア、認知度向上めざし新プロモ、女子旅など訴求

  • 2015年4月21日

GIEニューカレドニア観光局本局 局長のジャン・ミシェル・フートラン氏  ニューカレドニア観光局はこのほど、2015年のプロモーション活動を開始した。渡航先としての認知度向上をはかるもので、コンセプトは「新しい自分に会える場所」という意味をこめた「Revalue Yourself(リバリュー・ユアセルフ)」とし、ターゲット層は20代から40代の女性に設定した。本誌などのインタビューに応えたGIEニューカレドニア観光局本局局長のジャン・ミシェル・フートラン氏は「フライトの増便やホテルのオープンなど、ニューカレドニアの観光産業が発展していることに合わせて、プロモーションの方法も向上させようと思った」と説明した。

 新たなプロモーション活動では、直行便を使用すれば日本から8時間半で到着すること、時差が2時間と少なく旅行しやすいこと、海以外にもアクティビティが豊富にあること、フランス文化とメラネシア文化の両方を楽しめる点を訴求。フートラン氏は海以外の魅力について「北と南をつなぐ山脈があり、乗馬やハイキングもできる」と述べ、今後はハイキング用のコースを設置する予定であることを説明した。

メインビジュアル  また、タグライン「ニューな行き先、ニューカレドニア」と、キャッチコピー「すべてを忘れる島、すべてを満たす島」「どこよりも碧い海、どこまでも蒼い空」を新たに設定。タグラインはニューカレドニアのブランディングを目的としたもので、公式ガイドブックやポスター、映像などの全制作物に使用していくという。また、キャッチコピーにあわせたビジュアルも用意。「すべてを忘れる島、すべてを満たす島」では女子旅を、「どこよりも碧い海、どこまでも蒼い空」では世界遺産のサンゴ礁やマリンアクティビティを訴求する。

 加えて、ニューカレドニアを身近に感じてもらうことをめざし、5月22日から日本人デザイナーによる水着ブランド「GUACAMOLE(ガカモレ)」と共同でオリジナルデザインの水着を販売。2015年限定のオリジナルデザインとして、女性用5着、男性用1着を提供する。販売はバーニーズ ニューヨーク5店舗と同社のオンラインストアなどでおこなう。

観光親善大使任命式の様子  このほか、4月1日から2016年3月31日までの観光親善大使として、女優の田丸麻紀さんと俳優の賀来賢人さんを任命。田丸さんは「リラックス」、賀来さんは「アクティブ」をテーマにニューカレドニアを旅行し、その様子を同局ウェブサイトなどで公開している。このほど開催した任命式で、田丸さんは「フランス領の洗練された部分と、リゾートの両方を楽しめる。ゆったり時間を過ごしたい家族にも、女子グループにもおすすめ」とコメント。一方、賀来さんは「ウベアの海の景色は言葉に表すことができない程きれい。同じ世代の同性同士の旅行が、特に楽しめると思う」と語った。今後は、イベントなどを通してニューカレドニアの魅力を訴求していく。

 同局によると、2014年の日本人渡航者数は前年比21.8%増の1万9087人で、海外からの渡航者数全体のうち約20%を占める。フートラン氏は、日本人観光客の現地での消費額が大きいことや、日本/ニューカレドニア間で40年前から直行便を運航していること、ニューカレドニアの多くの若者が日本語を勉強していることなどから、「日本市場はプライオリティが高い」と重要性を強調した。2015年の日本人渡航者数の目標は2万4000人で、2020年までに全体の約30%である年間5万人まで引き上げることをめざす。