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成田、GW出入国者は3.4%増予想-関空は17.5%増、訪日客が牽引

  • 2015年4月19日

 成田国際空港(NAA)はこのほど、2015年のゴールデンウィーク(GW)期間(4月24日~5月6日)の13日間の出入国者数が、前年比3.4%増の83万6700人になるとの予想を発表した。内訳は出国者数が4.7%増の44万8300人、入国者数が1.9%増の38万8400人。夏ダイヤにおける新規就航や増便が影響するとの見方を示している。今年のGWは後半に5連休が発生することから、出国のピークは5月2日の4万6800人、入国のピークは5月6日の4万6900人を予想する。

 方面別では中・短距離方面が比較的好調で、ハワイやグアム、台湾などの人気が高いという。長距離方面については、欧州はフランスでのテロ事件などの影響を受け低迷。米州は前年と比べて大きな変化はないという。

 ターミナルビル別の出入国者数は、第1ターミナルが8.0%減の41万7500人。ヴァージン・アトランティック航空(VS)の撤退や、アメリカン航空(AA)、デルタ航空(DL)の減便などが影響する見込み。内訳は出国が4.8%減の22万9900人、入国が11.6%減の18万7600人。

 第2ターミナルは5.6%増の37万5700人。一部のLCCが4月から供用を開始した第3ターミナルに移ったものの、香港エキスプレス(UO)やタイガーエア台湾(IT)、エアアジアX(D7)、タイ・エアアジアX(XJ)の新規就航、ベトナム航空(VN)やセブパシフィック航空(5J)の増便などにより前年を上回る予想。出国は4.9%増の19万5700人、入国は6.4%増の18万人となる見通し。

 新設されたLCC専用の第3ターミナルは4万3500人。出国は2万2700人、入国は2万800人を予想する。


▽関空、1日あたり旅客数過去最高に-日並びや政情不安で欧州2割減

 新関西国際空港によると、関空の2015年のGW期間(4月24日~5月6日)の13日間の国際線旅客数は、前年比17.5%増の51万6600人となる見込み。内訳は出国者数が19.4%増の27万1600人、入国者数が15.3%増の24万5000人。なお、15年のGW期間が13日間であるのに対し、14年は12日間だったため、前年度比については1日あたりの旅客数で比較している。1日あたりの旅客数は3万9700人に上り、歴代のGW期間では過去最高となる予想。

 ピークは出発が5月2日で2万5000人、到着が5月6日で2万4100人。出発のピークが2万5000人を超えたのは14年ぶりで、歴代2位となる。出発と到着の合計のピークは5月1日で、過去最高の4万3100人を予想する。

 同社によれば、旅客数の大幅増は訪日外国人旅客の急増を受けたもので、経営戦略室では「足元の状況がGWにおいても続いている」との見方を示している。方面別では、韓国、中国、台湾の順に多く、韓国は10年連続で最多。伸び率は韓国が20.0%増、中国が51.9%増、台湾が22.6%増で、いずれも昨年に比べて航空便数が大きく増加したことが要因となった。そのほかには、香港・マカオ、東南アジア、北米、ハワイが伸長。グアムとサイパンは前年並みとなる見込み。

 一方、ヨーロッパは日並びや政情不安の問題に加えて、アリタリア-イタリア航空(AZ)の関空/ローマ線の運休もあり、23.1%減となった。オセアニアも33.3%減と低迷する見通し。